CD63

マランツの象徴

CD の台頭

60年代はしばしば典型的な10年間と見なされますが、1980年代、なかでもその初期ほど強力に私たちの現代世界を形作った期間はほかにはほとんどありません。

「その内部と外部の構造の精度と堅牢性は、ひと目見れば明らかです。それこそが、所有者に最高の信頼性を保証するクオリティです。Model 9アンプを2台使用すれば、至高のステレオパフォーマンスを堪能することができます」。

ポップスの減少とポップの復活

フィリップス(当時はマランツの親会社)とソニーが共同開発したこの新しい再生技術は、クラウディオ・アラウによるショパンのワルツのコンパクトレコーディングに採用されました。昔気質のオーディオファンの中には、CDのサウンドが耳障りだという人もいましたが、大多数は、低ノイズフロア、ギャップレス再生、スクラッチの排除、いきなり立ち上がるサウンドを高く評価しました。

1982年10月1日、最初のワイドリリース“デジタルオーディオディスク”、つまりCDが日本市場に登場しました。この音楽のデジタル化は、本質的に現在のストリーミング時代の先駆けとなりました。

その1か月後、“キング・オブ・ポップ”として知られる片手に手袋をはめたアーティストが、ホラーをテーマにしたアルバムとミニムービーを発表しました。それが、ポップの未来を変え、音楽業界全体に活力を与えたのです。

// コンパクトディスクの時代が始まった //
– Vintagesonic.com

CDプレーヤーの大量生産始まる

CDが世界の音楽市場を席巻するのに、さほど時間はかかりませんでした。人気のタイトルには、ニュージャージー州出身の人気シンガー、ブルース・スプリングスティーンや、月の裏側を恐れずに探索した英国のスーパーグループの作品がありました。実際、この月に関わりのある傑作は非常に人気があり、需要に応えるためにCDのプレス工場全体が改装されたという噂までありました。

「スリリングな」アルバムがリリースされ、上記のタイトルがレコード店の棚を独占したのとほぼ同じ頃、世界中の電子機器メーカーがCDプレーヤーの量産を開始しました。

しかし、すべてのものと同じく、ここにもリーダーが現れます。

マランツのアイコンModel CD63登場

1982年秋にリリースされたオリジナルのマランツModel CD-63は、市場で最初に広く受け入れられたCDプレーヤーの1つでした。そのディテールとクラフトマンシップは今なお愛され、オーディオ機器を通して鳴り響いています。歴史家で熱狂的ファンの@MarantzHistoryによると、「CD-63は1980年代の叫び声」だとのことです。トップローディング方式と特徴的なシャンパンカラーのCD-63は、洗練された外観と比類のないパフォーマンスでたちまち際立つ存在となりました。CD-63の特徴は、デジタルサウンドの利点に関するパラグラフなど、プレーヤーに刻印されています。ディスプレイには15個のLEDライトが取り付けられており、ほとんどのCDで各トラックに1個ずつ割り当てることができます。CDのトラック数がもっと多い場合は、スキップはできません。フィリップスCD-100やマグナボックスFD 100、グルンディッヒCD-30などのエレメントを使ったCD-63は、マランツのエンジニアとサウンドマスターが規格品の構成パーツを使用して性能を最大限向上させることができることを証明しました。再設計にあたっては、アナログフィルタリングを減らし、よりクリーンで豊かなサウンドを生み出す高度なデジタル技術である“オーバーサンプリング”も採用しました。

オリジナルのCD-63の販売価格は250ポンド(約325ドル)でしたが、今では希少となり、コレクターの間では高く評価されています。その価値は、高性能サウンド、美しいSF的外観、防弾レベルの高い耐久性の組み合わせから生まれたものです。

// ・・・優れた機能、アナログ形式では実現不可能。//
CD-63に刻印

膨大なCDレガシーの上に構築

40年近くが経ちましたが、革命的なCDフォーマットは生き残っただけではありません。音楽が作られ、創造され、販売され、コレクションされる方法を大きく変えました。今、CDは新たな適合の可能性を発見しました。CDフォーマットの復活は、今なお評価の高いその音質によってだけでなく、その物性によるものでもあります。ストリーミングは利便性をもたらしましたが、オーディオファイルは、自分が誰であるかを実感できる具体的なもの、手元に置き、目で見ることができるもの、持続するものに楽しみを見出します。

この進歩のレガシーの上に、マランツは世界最高のCDプレーヤーを設計し続けています。マランツの最新型CDプレーヤーSACD 30nは、CD愛好家にとって最も大切なフォーマットから素晴らしい音楽を再生します。マランツは、CDとそのコレクターたちのために力を尽くし、今後も製品改革に取り組んでいきます。この上なく温かく、スムーズなオーディオ再生を実現するマランツのサウンドマスターによる最高の音響エンジニアリングをお届けし続けます。

誰に分かるでしょう?オーディオ形式が進化し続けていったとき、この新世代の高性能マランツCDプレーヤーがやがて新たなコレクターズアイテムになるのかもしれません。

Model 30 stereo amplifier
ネットワークSACDプレーヤー

SACD 30n

クオリティに対する信念

Marantz Amplifiedシリーズ

Finer Things TT1000 – Amplified Gilles Peterson
Finer Things TT1000 – Amplified Justin Strauss
Finer Things TT1000 – Amplified Caroline Polachek